人材育成:成長と成功の挟間で

価創研のWebサイトを公開してから1ヵ月が経過しました。特段の宣伝もしていませんが、様々な方からアクセス頂くようになりました。誠にありがとうございます。

そこで、私たちの知見や最近のトレンド、気付いたことなどをブログで共有させて頂きます。皆様の何かのお役に立てば幸いです。

 

先日、クライアント企業の管理職「Aさん」とお話しする中で、部下の成長についての話題になりました。Aさん曰く「せっかく一人前に育ってきたら、他の部署に取られてしまう」のがお悩みとのこと。半分は冗談交じりでしょうが、確かに組織の規模から考えると異動が多いな、という印象が従前からありました。

 

Aさんは、人材の育成にとても熱心で、ご自身も自己研鑽に労を惜しまない方です。きっとAさんの部署は「人材輩出部署」になっているのでしょう。人材育成は企業の最重要課題と言っても過言ではありませんから、経営陣から見ると、人材育成に長けたAさんは、まさに「金の卵を産むガチョウ」と言える大変貴重な存在ですね。

 

 

マーケティング理論の1つに「キャズム(chasm)」というものがあります。新しい技術や製品が市場に出てから普及するまでの過程を背景に、消費者を5つのタイプに分けてマーケティング戦略を構築する考え方で、ジェフリー・ムーア氏の著作で有名になりました。

 

この考え方を人材育成に応用すると、先行して人材育成を積極的に進めるAさんは、間違いなく先行者16%に入る「ビジョナリー」でしょう。そして、他の全ての管理職の方々が、人材育成の重要性を理解し実践するよう行動変容を促す事こそ、経営陣に求められる「企業内のマーケティング活動」と言えます。Aさんという個人の成長や貢献に依存する状況から脱し、組織的な人材育成を成功させれるかどうか。まさに成長と成功の狭間、キャズムを乗り越えるかどうかの瀬戸際にあるのではと感じました。皆さんの組織では、いかがでしょうか?

 

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